腹八分に医者要らず

有機農業で新規就農して、15年目になりますが、最初の数年は好きなだけ食べていました。いつもお腹いっぱい、もう食べられないというくらい食べていました。人一倍、食べるのが好きで、食欲以上に食べていた気がします。

就農してから数年経った時、ちょっとしたきっかけで、少食を提唱している甲田光雄さんという方の本を知りました。断食や少食を提唱している方。

それから、健康ということに特に関心が移りました。病気にならないことが健康だと勘違いしていましたが、じつはそうでないみたいなのです。甲田光雄さんの本には、健康というのは快便、朝起きた時にさあ、今日も頑張るぞというみなぎる力が湧き上がり、疲れにくく、睡眠時間も少なくて生きていけるようなことだと書いてありました。

これは凄いと思い、少食を早速実践。でも、急に生活を変えるのは難しかったです。お腹いっぱい食べず、もう少し食べたいと思うくらいの時に箸を置いてしまおうと思うのですが、つい食べてしまいます。でも少しずつできるようになり、少食にすると、確かに健康になりました。農作業が忙しい時には、疲れて疲れてたまらない感じの時もありましたが、以前ほど疲れなくなりました。また、よく口内炎が出来たのですが、口内炎ができなくなりました。体も軽くなったような気がしました。これが健康かと思いました。

ただし、毎食小食にしようと思うのですが、そのうち、つい食べてしまう習慣がすぐに戻ってきてしまい、いつの間にか小食でなくなっている自分に気づくようになりました。もう一度甲田光雄さんの本を読み返したり、疲れにくい健康な状態を思い出したりして、もう一度小食に挑戦しようと考え、また挑戦しました。忘却しては挑戦しての繰り返しが数週間、数カ月ごとにあったりして、今に至っています。食欲に勝つのは哲学しかないみたいです。

少食ということを知り、健康な体を得るために食べるという観点からは2つのことが重要です。何を食べるか、どのくらい食べるかという2つです。とかく、何を食べるべきかに関心が集まってしまいますが、それと同様重要なのは「どのくらい食べるか」です。

400万年人類の歴史があり、ほとんどが飢餓の歴史です。お腹が空いている状態で、いかに頭を働かせ、体を動かすことができるかの歴史の連続です。お腹いっぱい食べられる状態がずっと続くのは人類にとって未知の世界みたいです。

 

おすすめ本

41BXF6M0ZEL

Follow me!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA