関塚知子

乾ききっていた大地がここ数日の雨で、ずいぶんと潤いました。山の木々たちも水分をたっぷり蓄え、春の芽吹きに向けて芽を赤くふくらませていることでしょう。家の台所の窓から見える麦畑の麦の幼苗は、日毎に葉を広げ、緑が色濃くなっています。

この春、我が家の長男、長女はそれぞれ、小学校、中学校を卒業します。学校に登校するのも残すところ、あと数日となりました。

長男の小学校は全校生徒25人。6年生は7人。長女の中学校は3学年で44人。3年生は15人です。私達の住む氷室地区の多くの子たちはときわ保育園、氷室小、常磐中(常磐小、氷室小の子どもたちが進学する)と進学し、10年以上の長い付き合いをしています。私達、親もそれに伴った長い付き合いになり、お互いのこどもたちを自分のこどもと同じように、成長を見守ってきました。

こどもたちは小さい人間関係の中で、ともに喜び、時には喧嘩をしたり、気まずい思いをしたりしてきました。それでも微妙なバランスを保ちながら、一緒に卒業を迎えます。

 小規模校のデメリットとして、同じ人間関係が続くことや、競争力が育たないこと、多数の意見を聞くことができないことなど挙げられていますが、閉鎖的な環境の中で、そのデメリットを補うように、先生方は小規模校ならではの教育をしてきてくれました。学校の先生方や地域の方々、そしてお互いの家族に見守られ、小学生はとても素直に、そして中学生は誇りを持ち、成長してくれています。

 この春、節目を迎え、それぞれの新しい道に進むこの地域のこどもたち。その姿を見守れる私達は、本当に幸せです。こどもたちを励ましたり叱ったりしながら、一緒になって泣いたり笑ったりさせてもらいました。本当に良い思い出です。

振り返れば長女が生まれて15年。つねに全力で頑張ってきました。こどもにだけでなく、自分にも頑張ったね、と言っていいかなと思っています。