関塚農場の新たな研修生紹介

関塚農場の新たな研修生を紹介させてください。以下、本人の紹介文になります。

 

みなさん、はじめまして。加藤ジオランデルです。4月から関塚農場で有機農業の研修をしています。住み込みで1年間お世話になります。

農場で仕事をしていると、ツバメさんやハチさん、カエルさんが挨拶にやってきます。山は藤の花で彩られ、雨の振る日にはもくもくと白い霧をあげます。幻想的でとても美しい眺めです。穏やかな気持ちになります。

僕はこの春に宇都宮大学大学院を卒業しました。教育学を勉強し、卒業後は学校の先生になりたいと思っていました。たくさんある授業のなかで「対話の授業」が印象的でした。なぜなら、その授業では自分が抱いていたほんとうの問いを言葉にして、相手に(自分に)打ち出すことができたからです。

ほんとうの問いとは、素朴なものです。例えば、「働かなければ生きていてはいけないのはなぜか」、「人と自然は仲良くなれるのか」、「人は人を教育できるのか」、「私にとって他者とは何か」などです。こうして言葉にすると難しく聞こえますが、人生の(社会の)悩みの根っこはこういった素朴な形をしているのではないでしょうか。お金を生み出さないし、誰かの役に立つ問いでもない。社会のために解くべき問いでもないけれども、人と人、人と自然が生きていくための楔(くさび)となっているものが「ほんとうの問い」だと思うのです。

僕は修士論文で「生きるとは何か」について真剣に考えました。社会の「当然なこと」がそのまま自己の存在する意味ではなく、私と他者(あなた、カエルさん、藤の花など)とが意味を創り合うことによって生きている実感、そして存在しているという実感を味わうことができるのだ、と考えました。「意味を創り合う」ことを有機農業というかたちで実践していこうと思っています。

関塚農場と関わりのあるみなさま、これから一年間お世話になります。ご指導よろしくお願いします。それでは、お目にかかれる日を楽しみにしております。

 

関塚農場ウェブサイトはこちらをクリック

 

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